兵庫

兵庫県(ひょうごけん)は、都道府県の一つ。近畿地方に属し、日本海と瀬戸内海に面しており、瀬戸内海側に淡路島を持つ。令制国制度下では、摂津国および丹波国の西半分、播磨国、但馬国、淡路国にあたる地域である。

本州のほぼ中央部に位置しており、日本標準時子午線(東経135°)が明石市を通過している。
本州の両端である青森県や山口県を除き、本州で唯一、日本海側と太平洋側の両方に面しており、気候や人口の分布、島を有することなどの点から、日本の縮図とも表される。
「自分は兵庫県民だ」との県民意識は、日本有数の低さである。これは首都圏各県とは事情が異なり、前述のような県内風土の多様性に原因がある。兵庫県民及び出身者は「神戸人」「阪神間出身」「播州人」「丹波人」「但馬人」「淡路人」など、主に旧国単位でアイデンティティーを保っており、これら各地域内での連帯感は割に強い。他県でいう県人会も、地域毎で分かれている。
県内で用いられる方言も、関西弁系列の大阪弁の流れを汲む神戸弁・播州弁・淡路弁、同じ関西弁系列でも京都弁(京言葉)の流れを汲む丹波弁、中国方言の影響を受けた但馬弁など多彩である。

兵庫県の名は、現在の神戸市兵庫区に役所が置かれたことにある。ここにある兵庫港(現在は神戸港の一部)が古くから国際貿易港として開港していたためである。「兵庫」の由来はその歴史と兵器の倉庫の意味である「つわものぐら(兵庫)」からも由来する。

県域は古代の播磨国全域、但馬国全域、淡路国全域、摂津国有馬郡、川辺郡、武庫郡、菟原郡、八部郡、丹波国多紀郡、氷上郡にまたがる。ほか、美作国に属していた岡山県吉野郡石井村と讃甘村の一部など(現在佐用町の一部)が1896年(明治29年)に岡山県から兵庫県に編入されたり、備前国に属していた赤穂市福浦が1963年(昭和38年)に岡山県日生町(現備前市)より越県編入されたりした。後者は、備前福河駅に名残を残す。

著名な延喜式大社としては播磨国明石郡の海神社、揖保郡の揖保坐天照神社、宍粟郡の伊和坐大名持御魂神社、淡路国津名郡の伊弉諾神宮、三原郡の大和大国魂神社、摂津国武庫郡の広田神社、伊和志豆神社、八部郡の生田神社、長田神社、有馬郡の温泉神社、丹波国多紀郡の櫛石窓神社などがある。

江戸時代には諸藩が群立(播磨国姫路藩・明石藩・赤穂藩、但馬国豊岡藩・出石藩・村岡藩、丹波国柏原藩・篠山藩、摂津国尼崎藩・三田藩など)した。淡路国は徳島藩に所属していた。